オランダから自転車を持ってきて、日本を自転車で回っているオランダ人男性にご宿泊いただきました。
1人で異国の地日本を自転車を旅している彼。
すごいですね。
彼いわく『観光場所でない場所に行きたかった。日本人の普段の生活や観光地でない街の雰囲気を楽しみたかった』との理由で四国へ。
だから、食事も『日本人しかいないところを教えて欲しい』とのことで、いくつかご提案。
その中から、鳴門の名店『マインド王子』を選ばれていましたね。
居酒屋が好きみたいです。
彼は英語はできますが、日本語は少ししかできない。
でも『google翻訳を使うから大丈夫』とのこと。
結果は、大満足で帰ってこられました。
『日本人しかいなくて、観光地化されていない場所だったので本当に良かった』。
しかも、『お店のおばあさんが日本を自転車で回っているということを話たら、サービスしてくれたよ』と嬉しそうに話す彼。
僕も以前はよく海外1人旅をしていたので、観光地化された場所にはその良さがあることはわかります。
ですが、観光地化されていないからといって、その場所に魅力がないかというとそうじゃないんですね。
そこの街の雰囲気、そこに住んでいる人の普段の生活が何よりも面白いんですね。
だから、彼の発言にはすごく共感しました。
この日は、オーストラリアからのゲストさんとオランダ人の彼の2人のゲストさんのみ。
オーストラリア人のゲストさんは早めに寝てしまったので、彼と色々話をしました。
始めは、日本をべた褒め。
- 人が親切
- 街がきれい
- 西洋の文化にはない独特の文化
- 食事が美味しい
など。
でも、その後2人で話を続けるうちに、日本に対して疑問に思ったことを教えてくれました。
それは、ズバリ環境問題のことについてです。
『なぜ日本人はたくさんのビニール袋(スーパーやコンビニ)を使うのか。考えられない』とか。
『エアコンもずっとつけっぱなしで環境に悪いんじゃないのか』とか。
『マグロの漁獲量と養殖マグロの比率からマグロが減っている話』とか。
僕にその質問に答えることができる知識とそれを説明するだけの英語力があれば、それに対して適切な回答をできたのにと悔やんでいます。
様々なゲストさんがお越しになるので、僕自身のアップデートも必須だと改めて感じました。
でも、それ以外は終始リラックスして、お互いの国のことや文化のことを話し合い質問しあいました。
そして、個人的に1つ聞いてみたかったことがあるんでオランダ人の彼に質問してみたんですよね。
それは、『オランダ語しか話せない人と英語しか話せない人がそれぞれの国の言葉で話すとどれぐらいお互いの言葉を理解できるのか』という質問。
彼の答えは『ほぼわからない。でも、勉強していくと似ている言葉がたくさんあるので、すぐに理解できるようになると思う』というものですね。
では、なぜこの質問をしてみようと思ったのかというと日本の『鎖国』です。
鎖国のときって、日本はオランダと貿易をしていましたよね。(他の国とも貿易していたようですが)
で、その時代の海外の言葉というのがオランダ語ですよね。
だから、当時の学者さん達はオランダ語を学んでいた。
その中には、あの福沢諭吉も。
でも、福沢諭吉が勉強していたオランダ語は、貿易に来たアメリカ人を始め欧米の人達に通じず、かなりショックを受けたと何かで読んだんですね。
だから、オランダ語と英語だけで会話をするとどれぐらい通じるのか聞いてみたかったんです。
その答えが『ほぼわからない』だったということです。
話の最後に明日以降のプランを一緒に考えてみました。
『観光地化されていない場所を教えて欲しい』ということで、色々提案させていただきました。
その中から、
- 霊山寺(お遍路さんの1番札所)
- 神山町
- 上勝町
を気にいったみたいで、『行ってみる』とのことでした。
すごく気さくで笑顔がステキな彼ですので、見かけたら話をしてみてくださいね。
※写真に写っている自転車は彼が使っている自転車ではありません。